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振動コンパレーター VC-2200/3200

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このカタログについて

ドキュメント名 振動コンパレーター VC-2200/3200
ドキュメント種別 製品カタログ
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このカタログの内容

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VC-2200 / 3200 series 振動コンパレーター VC-2200 VC-3200 「製品の良否判定」・「機械の動作管理」・「設備診断」・ 「工作機械の刃の異常検出」等、振動による判断の必要な分野は様々です。 小野測器は振動の検出から計測・判断まで一貫してトータルサポートいたします。
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P02・P03_23年7月改版_03見開き

新 機 能 VC-2200/3200シリーズ VC-2200/3200 シリーズ TEDS機能 VC-2200/3200 ヘッドホン音量MUTE機能 VC-2200/3200 設定エラーを防止! センサー交換時のセットアップ負荷軽減! センサー取り付け時の衝撃音回避  振動コンパレーターVC-2200/3200シリーズは加速度検出器からの信号を入力し、機械の異常検出、振動のレベル 確認、振動値によるレベル判定の「検出」「測定」「判断」が可能な高性能信号処理器です。 TEDSボタン  振動計など従来機器に対し、バンド(周波数帯域)同時デジタル処理機能により、難しいとされてきた「官能検査の定量 VC-2200 プルアップ 化」が可能になります。常時監視は勿論のこと、振動計としての使用まで幅広くお使い頂けます。 電源 ※写真の加速度検出器(NP-3331N30)、 信号ケーブル5 m(NP-0143)、 マグネットベース(NP-0100)は別売です。 シグナルタワー MUTEボタン NP-0143 NP-3331N30 取り付け衝撃音 大 信号ケーブル NP-3331N30 ヘッドホン 加速度検出器 TEDS校正時画面 ・写真はVC-2200 ・写真はVC-2200 バーグラフ表示(リニア/対数切り替え)機能 コンディション一括読み出し/書き込み機能 VC-2200 本体 小振動検出時の視認性向上! VC-2200/3200 複数製品の判定条件を切り替えた検査が可能 VC-2200/3200 本体価格 ¥198,000(税抜き) 【判定条件 A】 判定条件 【判定条件 B】 ・10 Hz以上 切り替え ・100 Hz ~ 3 kHz ・PEAK ・rms メモリ機能(VC-3200のみ) ・COMP 50 % ・COMP 35 % コンディションメモリ機能、 データメモリ機能搭載 ホスト NP-0100 コンピュータ コンディションメモリ機能により製品に合わ マグネットベース VC-3200 本体 せた判定条件を5つまで記憶することができ ます。またデータメモリ機能は出荷・検査デー 従来のリニア表示 対数表示への切り替えが可能に 本体価格 ¥300,000(税抜き) タの保存に貢献します。 1/100 1/10 1/1 -40 dB -20 dB 0 dB 切り替え 0 0.1 m/s̃2 1 m/s̃2 0 製品A 製品B 0.01 m/s̃2 0.01 m/s̃2 0.1 m/s̃2 バンド(周波数帯域)任意設定機能 デジタル表示機能 判定機能(コンパレーター出力) A A A B B B 振動情報全体から必要な 情報を検出することがポイント 見て判断 定量的な値による判定 ・写真はVC-2200 対象物固有の異常を抽出することにより、レベ  振動値をデジタル表示すると共に振動の状態  計測した結果より数値判断を行い、判定 ル判定がより確実なものとなります。2通りのバン もバーグラフで同時表示。従来の針式(メーター (NG)信号が出力されます。PLCなどと組み パワー平均演算/判定機能 ドを設定可能です。バンド別に実効値・ピーク値を 表示)振動計としての使用も可能です。振動の 合わせたライン検査、遠隔監視に最適です。 VC-3200 選択できます。同時計測・同時判定が可能です。 数値管理が可能となり品質向上などに役立ちます。 特徴分析 判定条件の決定 判定実施 ヘッドホン接続 アナログ出力機能 コンパレーターゲート入力 ●複数の異常、正常品データ収集 ●異常抽出周波数帯域の決定 ●VC-3200で判定 聴いて判断 必要な情報を 30 Hz 5 kHz  例)30 Hz~5 kHz 「この音」が気になる方へ 詳細解析にも対応 タイミング良く検出 ●判定しきい値の決定  市販のヘッドホンを接続すれば、設定した  設定バンド毎のAC信号・DC信号が同  計測のタイミングをコントロールし、必要な  例)1.00 m/s2 バンド毎の振動音が明確に聴き取れます。 時出力されます。FFTアナライザーによる タイミングでレベルの計測・判定が可能で m/s2 異常音を聴き分けるといった職人技が一般 解析やレコーダーへの記録などにご利用 す。ライン上での製品の良否判定など自動 不良品値 作業者でも可能となります。 いただけます。 判定を行うときに使用します。 判定値 コンパレーター遅延時間設定 RS-232Cを搭載 DIN 96×96 mmのコンパクトサイズ 良品OA値 不良品 OA値 (パワー平均判定) 0.40 m/s2 1.13 m/s2 良品値(平均) 判定開始タイミングを 自動化や 良品ばらつき NGインジケーター点灯 遅らせたい場合に 多数の製品検査に最適 制御盤への組み込みが容易 FFTアナライザーで特徴抽出(パワー平均演算) コンパレーター信号出力  判定レベル以上の振動が設定時間を越えて  PCとの通信が可能で、拡張性に優れて  制御盤への組み込みを考えたコンパク ※判定精度を高めるためには、より多くの異常および 継続した場合、コンパレーター出力します。作業 います。各種設定条件の変更やデータ収集 ト設計です。DIN規格は多くの制御盤で 正常品のデータをもとに、判定値を決定します。 S 者が誤ってセンサーに工具をぶつけてしまった にご使用いただけます。 採用されています。 等、人為的なミスによる誤判断を防ぎます。 ISO 2954:2012 適合フィルター VC-3200 回転及び往復運動機械の機械振動に準拠 2 3
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P04・P05_23年7月改版_04見開き

ワンポイント アドバイス VC-2200/3200シリーズ 計測システム VC-2200/3200シリーズ バンドとは 回転機械の異常振動の周波数分布図 VC-2200/3200 ※1 NP-0140シリーズ信号ケーブル  回転機械の異常振動は、異常 f1~f2の周波数帯域をAバンド、f3~f 振 4 動 ゲート信号入力 レ PLC 現象により現われる周波数帯域 の周波数帯域をBバンドとします。この ベ Bバンド Aバンド判定 ル Aバンド コンパレーター出力 Bバンド判定 が異なります。この周波数帯域を f1~f4を選択設定します。さまざまな組み NP-3331N30/NP-3331B センサー プリアンプ内蔵型加速度検出器 入力 Cバンド判定 バンドと称します。本器はデジタル 合わせが可能ですので現象に合わせた フィルターにより現象の現われる 検出、計測をサポートします。また、各バ 0 f1 f2 f3 f4 CF、DSシリーズ 周波数帯域を選択し、現象毎の監 ンドごとに、実効値による判断、ピーク値 周波数 FFTアナライザー NP-3000シリーズ NP-0120/NP-0130/ NP-0021 アナログ出力 による判断を選択できます。 低周波数領域 中間周波数領域 高周波数領域 視・判定が可能です。 プリアンプ内蔵型 NP-0150シリーズ ミニチュア/BNC (AC/DC()A/B) ●アンバランス ●歯車かみ合い振動 ●転がり軸受の振動 ※2 加速度検出器 信号ケーブル 変換コネクター ●ミスアライメントなど ●共振によるトラブルなど ●流体振動など アナログ出力 (Through) *周波数解析(周波数の特定)が必要な場合はFFTアナライザーをご使用ください。 AX-5022B RS-232C ケーブル 振動パラメーターとモードの関係 振動と人間の感覚 NP-2000シリーズ NP-0120/NP-0130/ CH-6130/CH-6140 電荷出力型 NP-0150シリーズ チャージコンバーター アナログ出力 DR-7100 ※2 加速度検出器 信号ケーブル (Through) ポータブルデータレコーダー 設備診断でよく使われている、 目で見て 手で触って 音で 代表的なバンドとパラメーター、モードの関係 わかる わかる わかる ヘッドホン アナログ出力 (AC/DC()A/B) MX-100シリーズ バンド バンドの 両端BNC(C02型) PC φ3.5ミニプラグ対応 周波数帯域 パラメーター モード 異常原因の例 備 考 同軸ケーブル 加速度 DC24 V 各種記録計 NP-2000シリーズ NP-0120/NP-0130/ CH-1200A 電源 低周波数 数 Hz ※ ・アンバランス 電荷出力型 NP-0150シリーズ チャージアンプ 振動 速度 ※2 加速度検出器 信号ケーブル 外部電圧 AC100 V ~100 Hz 変位 PEAK 変位量や動きの大きさ Low (全振幅)・ミスアライメント の問題に関係している ・ガタ レベル 信号入力 アナログ出力 DC24 V AC/DCコンバーター 変位 (DC()A/B) 出力 電圧信号 ※1 VC-2200はA、Bの2バンド、VC-3200はA、B、Cの3バンドになります。 ※2 NP-3331N30/NP-3331Bを除く他の加速度検出器を使用する場合は、ノイズ混入を避けるため、センサー取り付け面の絶縁処理、ケーブルの取りまわしにご注意ください。 数10 0 10 1000 振動数(Hz) 中間周波数 Hz ※ 振動のエネルギー量や Mid ~数 kHz 速度 RMS ・軸受の磨耗 ・上記製品は、別途詳しいカタログを用意しておりますので、ご請求ください。 疲労に関係している 変位 速度 関連製品 VC-2200/3200シリーズ 加速度 高周波数 1 PEAK ・軸受のキズ キズや欠陥などによる kHz ■ NP-3331N30/NP-3331B用 信号ケーブル ※NP-0146、NP-0148は受注生産(納期:約1ヵ月) Hi 加速度 ~10 kHz (片振幅) 衝撃力などに関係して 変位量または動きの 振動エネルギーや疲労 衝撃力などのように力 ・歯車のキズ 異常音の種類 大きさそのものが問題 度が問題となる異常 の大きさが問題となる 型 名 長 さ 外 形 図 いる となる異常 異常 NP-0143 5 m ゴムカバー ケーブル外形 φ4.2 mm 測定対象 工作機械のビビリ現象 一般の回転機械の振動 軸受の傷振動 NP-0144 10 m 使用時はコネクターを 弾性軸の高速回転機械 ベルト装置などの振動 歯車の傷振動 ゴムカバーで被せて ※変位・速度表示はオプションとなります。 NP-0146 20 m ください。 NP-0148 30 m ■ ミニチュア/BNC変換コネクター ピーク・最大実効値ファクター 型 名 外形寸法 使 用 例 (ピーク/最大実効値)とは A 信号ケーブル NP-0120シリーズ/NP-0130シリーズ/ ベアリング① NP-0150シリーズ  ベアリングのキズの度合いを NP-0021 NP-3000 シリーズ VC-2200/3200と接続 判断するには、ピーク・最大実効値 良品 ミニチュアコネクター (26.7) センサー入力はBNC(C02型)コネクターです。ミニチュアコネクターを使用するセンサーの接続にはミニチュア/BNC変換コネクターが必要です。 ファクターが有効です。ピーク・ A' 最大実効値ファクターとはピーク ■ マグネットベース 値÷最大実効値で計算されます。 型 名 外形寸法 使 用 例 ピーク値や実効値ではベアリング M5 キズ・異物混入による衝撃波 の大きさによって振動値も変化し NP-0100 NP-3331N30 / NP-3331B A NP-3331N30 / NP-3331B用マグネットベースです。 ます。ピーク・最大実効値ファク ベアリング② NP-0100 21 3.5 (8) ターはベアリングの大きさに左右 不良品 されずキズの度合いを計測でき ■ 加速度検出器(別売) NP-3331N30(TEDS対応) / NP-3331B ■ 信号ケーブル(別売) る特長があります。 A' NP-0140シリーズ 異物混入 欠陥 ●特長 絶縁・防水加工※、CE適合 ●出力インピーダンス 300 Ω以下(NP-3331N30) ●構造 シェア型 100 Ω以下(NP-3331B) ●感度 5.0 mV/(m/s2)±10 % ●検出器ノイズ 20 μVrms以下 ●使用温度範囲 -20~110 ℃ ピーク値 ベアリング①は全体の振動は大きいが安定した振動です(良品)。ベアリング②は全体の振 ●共振周波数 25 kHz以上 ●駆動電源 0.5~5 mA ●ケーブル外径 φ4.2 mm レ ●周波数範囲 2 Hz~4 kHz ±5 % ●質量 約50 g ●材質 FEP/PUR(黒) ベ 実効値 ル 動は小さいがキズや異物混入による衝撃波が確認できます(不良品)。ピーク値や実効値は 2 Hz~10 kHz ±3 dB ●ケース材質 ステンレス SUS303 ●防水ゴムカバー NBR ●横方向感度 5 %以下 ●外形寸法 17 Hex X 37.5 H(mm) 時間 ベアリング①の方が大きくなり、これらの計測モードでの判別はできません。このような場合は ●センサー側コネクター TNC ●最大使用加速度 700 m/s2 ●コネクター TNCコネクター上出し ●耐衝撃性 10,000 m/s2 ●検出器取り付け M5 深5 メネジ ●アンプ側コネクター BNC(C02型) ピーク・最大実効値ファクターによる判別が有効になります。 ●使用温度範囲 -20~85 ℃(NP-3331N30) ●ケーブル長 5、10、20、30 m -20~110 ℃(NP-3331B) ※当社にて防水加工(IPX7相当)が可能です。 ●TEDS規格 IEEE1451. 4-2004(Ver.1.0)  加工費:別途 4 5 φ22 φ14.5
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P06・P07_23年7月改版_0444

特 長 VC-2200/3200シリーズ 『検出』・『計測』・『判断』をトータルサポート 『自動化』・『無人化』・『データ収集』が広がる 「ベアリングのキズ」「摩耗」が一度にわかる「バンド可変処理」 ■ 配 線 図(VC-2200) NP-3331N30 Aバンドコンパレーター出力(オープンコレクター出力) 実寸大 加速度検出器 NP-0140シリーズ 1 24V 20 A1 10 THR OUT 信号ケーブル 負論理 正論理 2 0.2A SIG IN 21 A2 11 COM COMP 3 22 A COM OUT 12 DC OUT VC-2200 4 NC 23 B1 13 COM 5 PRTCT IN 24 B2 A COM, B COM, 14 AC OUT コンパクトサイズ 96 mm 振動値を数値・ 端子図 6 COM RS-232C 25 B COM OVER COM 15 COM 42 Vpk to 7 RST IN 26 RESERVE 16 NC DIN96×96 mm バーグラフで表示 8 GATE IN 27 RESERVE 17 NC 9 COM 28 OVER COM 18 NC 29 OVER OUT 19 NC  2つのバンドによる判定をこの  解析条件に合わせた高精度な VC-2200 1 20 10 12345678 ONO SOKKI CO.,LTD. コンパクトサイズに凝縮しました。 解析を行い、振動値や振動状態 MADE IN JAPAN MADE IN JAPAN 電源 DC24 V (バーグラフ表示)を表示します。 2 21 11 RS-232Cを搭載 バンドごとの計測画面を表示しま すので、必要なデータの収集が可 接 地 3 22 12  PCとの通信が可能で、拡張性 能です。 THR OUT に優れています。 4 23 13 ±5 Vmax. Aバンド計測画面 スイッチプロテクト 実効値・ピーク値での ア 入力端子 5 24 14 ナ 優れた判断 この端子を短絡すると ロ DC OUT 条件の設定(変更)が グ 各バンド毎の出力 出 禁止されます。 6 25 15 外 +5 Vmax. 力  設定バンドごとに実効値又は 部 リセット入力端子 信 ピーク値での判断ができます。複雑 ピーク値ホールド、 号 7 26 16 入 マックス値ホールド、 コンパレーター出力の AC OUT な機械振動も精度よく判断します。 力 解除を行います。 8 27 17 各バンド毎の出力 ±5 Vmax. TEDSボタン コンパレーターゲート 入力端子 9 28 18 Bバンド計測画面 計測タイミングの制御が  センサー感度の設定エラーを できます。 29 19 1 24V 20 A 10 THR OUT 防止します。センサー変換時の 2 0.2A SIG IN 21 A COM COMP 11 COM OUT セットアップ負荷を軽減します。 判定結果画面 3 22 B 12 DC OUT 4 NC 23 B COM 13 COM A COM, 5 PRTCT IN 24 C B COM, COMP DATA 14 AC OUT C COM, 6 COM RS-232C 25 C COM ALARM COM 15 COM 振動音を確認する 42 Vpk to COMP FUNC DATA VC-3200 7 RST IN 26 RESERVE 16 NC A - PEAK 0.463m/sz 8 GATE IN 27 RESERVE 17 NC  市販のヘッドホンを接続し、振動 B NG RMS 0.359m/sz 端子図 9 COM 28 ALARM OUT 18 NC 29 ALARM COM 19 NC 音を確認できます。各表示バンド毎 RS-232C OVER出力 正論理 負論理 VC-3200 12345678 ONO SOKKI CO.,LTD. の振動音が出力されますので、現 MADE IN JAPAN MADE IN JAPAN Bバンドコンパレーター出力(オープンコレクター出力) 象に合わせた確認が可能です。 ■ インタフェースの推奨回路 より高度な要求に 外部信号入力 外部機器 VC入力 V+ コンパレーター出力 外部機器(推奨回路) 簡単操作 ダイレクトボタン お応えして 無電圧接点入力時 オープンコレクター 10 kΩ VC出力 V+ 入力時 100 Ω 10 kΩでプルアップ  使用頻度の高い条件をダイレクトに設定できます。振動状態を確認しながら最適な設定が行えます。  振動の計測や判断は複雑で、 COMP OUT 求められる結果も高い精度を必要 CMOS or TTL ●計測モードの切り替え:RMS・PEAK・MAX HOLD(MAXホールド:実効値の最大値のホールド)・PEAK HOLD(ピークホールド) とします。本器は、より高度な解析 COM COM ●計測画面の切り替えや、バンドを設定します。 ●コンパレーターレベルを設定します。判定基準に合わせた設定が可能です。 のため、詳細条件の設定を可能と ●バーグラフの表示スケールを変更します。 ●入力レンジの設定・振動状態に合わせた最適なレンジを設定します。 し、様 な々ご要求にお応えします。 ■ 外形寸法図(単位:mm) ■ NP-3331N30 / NP-3331B 外形寸法図(単位:mm) (別売) 99以上 TNCコネクター Vibration Comparator 1 20 10 2 21 11 OVER 3 22 12 SELECT NG 4 23 13 (VOLUME) 5 24 14 RESET TEDS MENU ENTER 6 25 15 M5 深5 7 26 16 RANGE BAND MODE COMP COMP LEVEL ON/OFF 8 27 17 9 28 18 板厚2 mm以上 MUTE SCALE START/STOP 92+0.8 5 mm以下 29 19 0 ONO SOKKI NP-3331N30No.XXXX PHONE パネル取り付け金具 96 最大パネル厚さ 5 54.8 パネルカット寸法図(複数取り付け例) ○16.8 (11) 100 (5) ・端子台:角座金付ネジ(M3.5) 6 7 96 mm (1.4) 96 110.5 120以上 92 +0.8 0 37.5 10 0.5
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仕 様 VC-2200/3200シリーズ 使用例1 VC-2200/3200シリーズ <入力部> その他平均機能 タクトマックス値  入力チャンネル数 :1 TAVG:500 ms間の最大値を表示  信号入力    : プリアンプ内蔵型加速度検出器入力又は外部電圧信号入力(切り替え) 平均回数:OFF/4/8/16/32/          ・プリアンプ内蔵型加速度検出器:      64回選択可能           センサー用電源CCLD(定電流)4 mA DC+24 V <出力部>           NP-3331B,NP-3331N20(TEDS対応、廃止製品),NP-3331N30(TEDS対応)  アナログ出力   : THR(スルー)/AC/DC同時出力(AC/DC:各バンドの出力を選択)           ※これら以外の加速度検出器をお使いの場合には、お問い合わせください          ・出力インピーダンス:約50 Ω          ( CCLD:定電流駆動方式のセンサーインタフェース)          ・THR(スルー)  : 最大出力:±5 V          ・外部電圧信号: 入力電圧 ±5 V 入力インピーダンス 100 kΩ ± 0.5%           周波数範囲 : 1.5 Hz~40 kHz±3 dB          ・入力コネクター: BNC(C02型)コネクター 製 品 検 査 の 分 野   3 Hz~15 kHz±0.5 dB   VC-2200 VC-3200          ・AC出力    : 最大定格出力:±5 V 断線検知機能 CCLD使用時にケーブルの断 CCLD使用時にケーブルの断線を           周波数範囲 : 1.5 Hz~20 kHz±3 dB 線を検知 検知オープンコレクター出力(正論理)   3 Hz~15 kHz±0.5 dB *LCD表示のみ *オーバー出力と共用(選択可能)  製品の出荷検査で作業者が「手で触る」「音を聞き分ける」など官能検査による判定も少なくありません。この場合、          ・DC出力    : バンド毎切り替え出力(実効値)  TEDS機能   : IEEE1451.4-2004 (TEDS)対応センサーに対応 ( Ver1.0)                   最大定格出力:+5 V 「品質にばらつきがある」「作業コストが掛かる」「定量的な数値がなく検査担当者によってはNGとされてしまう」「不具合   注) 他社製TEDS対応センサーをご使用の場合: センサー内部に         ・アナログ出力確度 :±3 %/FS(at 160 Hz) 発生時はロット毎の全数取替えとなってしまう」などの問題が生じる恐れがあります。本機を使用することで、定量的な判 あるTEDS専用チップの種類によってはTEDS情報を読込めない  ヘッドホン出力 : 選択したバンドのAC出力 場合があります。          ・最大出力    : 15 mW以上 断が可能で「品質の向上」につながると共に、「作業コストの削減」にも大きく貢献します。 1:他社製センサーのご購入をご検討されている場合、各TEDS対応セン          ・定格インピーダンス: 24 Ω サーメーカーまたは販売店へご相談いただき動作確認をお願いします。          ・接続コネクター  : φ3.5 ステレオミニプラグ 2:お持ちのTEDS対応センサーを弊社TEDS対応の計測器でご使用  CAL信号出力 : 160 Hz、1 Vo-p±3 %をTHR/AC/より出力 になりたい場合、当社デモ品にて動作確認をお願いします。 VC-2200 VC-3200 ( 最寄の弊社営業所へご連絡ください) オーバー出力 入力レンジオーバー及びA/D 入力レンジオーバー及びA/D  センサー感度設定 : 1.00×10E-2~9.99×10E+2 mV(/ m/s2) オーバー時に出力オープンコ オーバー時に出力オープンコ  単位系設定   :m/s2 またはEU 選択 レクター出力(正論理) レクター出力(正論理)  入力レンジ    :設定可能入力レンジ:0.1~50,000 m/s2 ・断線検知出力と共用(選択可能)          ( センサー感度により設定範囲は変わります) ・最大印加電圧:DC 30 V ・最大印加電圧:DC 30 V  周波数特性   : 1.5 Hz~20 kHz±3 dB、3 Hz~15 kHz±0.5 dB(160 Hz基準) (OVER OUT-OVER COM間)(ALARM OUT-ALARM COM間)  ダイナミックレンジ : 80 dB 以上(入力電圧レンジ ×1,×2,×5) ・最大シンク電流:25 mA ・最大シンク電流:25 mA モーターの出荷検査(異常検査) ポンプの出荷検査(ガタ/異音検査)           70 dB 以上(入力電圧レンジ ×10,×20,×50,×100,×200,×500) ・絶縁耐電圧:DC 42 V ・絶縁耐電圧:DC 42 V <外部コントロール> (OVER COM-FG間) (ALARM COM-FG間) 従来、作業者による官能検査(特に聴き取り検査)を行っており 振動計を用いた検査(目視)や聴診棒を用いた聞き取り検査が一  端子台入力   : キープロテクト・リセット・ゲート           電圧入力(Hi:5.0~2.4 V、Low:0.8~0 V)または <コンパレーター出力> ましたが、本器を用いることで自動検査が可能となります。モーター 般的ですが、本器を用いることで自動検査が可能です。ポンプ全           無接点入力(開放電圧5 V短絡電流0.5 mA以下)  機能     : 各バンド独立判定 全体の振動値により、良否を判断する他、バンド処理することに 体の振動値(速度、変位)により良否判断すると共に、内部ベアリ  RS-232C    :測定・判定条件の個別および一括設定 VC-2200 VC-3200 より、内部のベアリングの異常も検出可能です。 ングの組み付け異常なども同時に検査できます。 VC-2200 VC-3200 バンド毎に実効値判定/ バンド毎に実効値判定・ 転 送 速 度 9,600 bps 9,600 /19,200 bps ピーク値判定選択可能 ピーク値・ピーク/最大実効値 小型センサー ・コネクター:HR12-10R-8 SD(ヒロセ電機)相当DIN8ピン丸形コネクター ファクター判定選択可能 VC-2200/3200 プルアップ電源 シグナルタワー ・推奨ケーブル:AX-5022B(9ピンDsubコネクター) 全バンド共通判定 (パワー平均値による判定) <分析部>  コンパレーターレベル設定:フルスケールレンジの0~100 %、1 %刻み VC-2200 VC-3200  NG出力 : 設定値以上、又は以下の時に出力 バンド数 2 3 VC-2200 VC-3200 バンドフィルター HPF:OFF/100 Hz /300 Hz/ HPF:OFF/50 Hz/100 Hz/200 Hz/ NP-3331N30 500 Hz/1 kHz /3 kHz/5 kHz/ 300 Hz/500 Hz/1 kHz/2k Hz/ オープンコレクター出力 オープンコレクター出力 10 kHz 3 kHz /5 kHz /10 kHz (正・負、両論理同時出力) (正・負論理選択設定) LPF:OFF/100 Hz /300 Hz/ LPF:OFF/50 Hz/100 Hz/200 Hz/         最大印加電圧:DC 30 V( A-ACOM間/B-BCOM間/C-CCOM間) 500 Hz/1 kHz/3 kHz/5 kHz/10 kHz 300 Hz/500 Hz/1 kHz/2k Hz /          ・最大シンク電流:25 mA 3 kHz/5 kHz/10 kHz          ・絶縁耐電圧:DC42V(ACOM-FG間/BCOM-FG間/CCOM-FG間) (-48 dB/octバターワース特性、fcにて-3 dB±1 dB) 応答時間:100 ms以下 VC-2200/3200 アナログフィルター Low cut Low cut (ハイパスフィルター):10 Hz (ハイパスフィルター):3 Hz・10 Hz  遅延(継続)時間設定:0/0.5/1/1.5/2/3/4/5/6/7/8/9/10/15/20秒選択 Hi cut Hi cut <表示部> (ローパスフィルター):1 kHz・10 kHz (ローパスフィルター):1 kHz・10 kHz  ディスプレイ : バックライト付きLCD ヘッドホン fcにて-3 dB±1 dB、-18 dB/oct fcにて-3 dB±1 dB、-18 dB/oct ・計測値表示 : 4桁デジタル表示(表示間隔:0.5 秒) 注)fc:カットオフ周波数 ※ LOW cut 10 Hz、HI cut 1k Hz は、ISO 2954-2012 適合            ・バーインジケーター:リニア/対数切替可能(表示間隔:0.1 秒) (VC-3200のみ)            ・コンパレーターレベル表示 <演算部>  OVERインジケーター :入力レンジオーバー又は演算オーバー時赤色点灯 VC-2200 VC-3200  NGインジケーター  : コンパレーターNG出力時赤色点灯 コンプレッサーの異音検査 樹脂ギアの歯欠け検査 計 測 モ ード 各計測バンド毎に演算表示可能 各計測バンド毎に演算表示可能  コンパレーター (切り替え選択) (切り替え選択)  ON/OFFインジケーター : コンパレーター機能動作時緑色点灯 ・実効値 ・実効値 コンプレッサー異音検査は作業者の聞き取りによる方法が一般的 AV機器やOA機器に使用されている小型樹脂歯車の破損(つぶ R M S:実効値 R M S:実効値 <その他> です。異音ということから騒音計などを用いた検査もありますが、こ れ、キズなど)や、異物混入による異常を検出します。作業者による 時定数:125 ms/250 ms/ 時定数:8 ms/16 ms/32 ms/  コンディションバックアップ:電源OFFでも設定値を記憶(VC-2200)  コンディションメモリ  :5つのコンディションをメモリ可能(VC-3200) の方法は外部騒音を遮断するための音響箱などを用意する必要が 聴き取り検査の代わりに、本器を用いることにより数値化し、自動     1s 選択設定可能     63 ms/125 ms/250 ms/ ・ピーク値 500 ms/1 s選択設定可能  データメモリ     :1つのコンディションにつき500データまでメモリ可能 あり、スペースやコストが掛かるといった問題があります。そこで振動 判断します。また、全数検査を行うことが可能で安定した品質の PEAK:時間波形の絶対値の・ピーク値            (判定結果データのみ()VC-3200) に着目した検査が行われています。バンド処理することにより、異音 確保に貢献します。 ピーク値 PEAK:時間波形の絶対値のピーク値 <一般仕様> ・MAXホールド ・ピーク・最大実効値ファクター 成分を検出し自動判断することが可能です。  電源電圧      : DC24 V±10 % 実効値の最大値をホールド PRF※:1ピーク値÷最大値実効値  消費電流    : 0.2 A以下 ・ピークホールド ・MAXホールド  絶縁抵抗 : 電源端子一括と機能接地端子間:10 MΩ以上(DC500 Vメガにて) VC-3200 VC-2200/3200 ピーク値の最大値をホールド 実効値の最大値をホールド 耐電圧 : 電源端子一括と機能接地端子間:AC350 V 1分間 プルアップ ・ピークホールド ピーク値の最大値をホールド  耐振動     : 19.6 m/s(2 周波数10~150 Hz、150 Hz、XYZ方向) 電源 ・ピーク最大実効値ファクターホールド  耐衝撃 : 392 m/s2( 作用時間13 ms) PRF HOLD:ピーク  使用温湿度範囲 : 0~50 ℃ 85 %RH以下(結露なきこと) 小型センサー ・最大実効値ファクターの最大値  保存温湿度範囲 : -5~55 ℃ 85 %RH以下(結露なきこと) をホールド  外形寸法 : DIN 96(W)×96(H)×112(D)mm(突起部含まず) 小型センサー ・パワー平均※2  質量 : 約500 g  PAVG: NP-3331N30 T O χ(t)dt  筺体材料 : 94V0 PBTポリブチレンテレフタレート シグナルタワー 平均時間:OFF/100 ms/200 ms/  CEマーキング  : 適合(EMC指令、低電圧指令、RoHS指令) 300 ms/500 ms/1 s/ <付属品> 2 s/3 s/5 s/10 s/20 s  パネル取り付け金具2個、取扱説明書(設定・機能解説編、簡易操作編) 選択可能 ※1 PRF:ピーク/最大実効値ファクター ヘッドホン ※2 パワー平均設定時は全バンド共通   他の計測モード設定は不可 8 9
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VC-2200/3200シリーズ VC-2200/3200シリーズ ギアボックスの打痕検査 ギアの出荷検査における打痕検出 炊飯器の出荷検査 プレス加工中の製品の割れ検出 ギアボックスのような完成品における打痕の有無は、作業者の官 下図は、ギヤの打痕検出を本器を使用して行った例です。OK品と 炊飯器の圧力調整弁の動作確認を本器を使用して行った例です。 プレス加工品のひび割れは加工後に作業者の目視で行われています。加工後の検査のため不 能検査(手で触る、聴診棒で聞き分ける)によるものが殆どです。こ NG品振動値の違いから判断します。数値管理とヘッドホンを使用 従来は作業者が弁の動作音を聴き取るという検査を行っていました。 具合が発生するとロットでNG品が出ることもあり、また莫大な数を目視検査することは労力も時間 の検査では作業者の感覚による品質のばらつきが問題となってい した振動音の確認が同時に行えます。 振動値判断を行ったことにより作業者の耳への負担を大幅に減らし、 もかかり、作業者の見落としも引き起こす恐れがあります。この工程においてひび割れを見落とし ます。品質を向上させ、製品の安定供給を可能にするため、定量的 検査工程の時間短縮に貢献しました。OK品とNG品の振動値の た場合はその後の製品の品質に大きく影響するため、加工中に割れを検出し、NG品の流出を防ぐ な値による判断が必要とされています。本器を用いることで打痕の 違いから判断します。数値管理とヘッドホンを使用した振動音の確 必要があります。本器はひび割れ時に発生する振動を検出し良否判定を行うため作業効率も 有無を検出し、製品の振動値による定量的な判断が可能です。 シグナルタワー プルアップ VC-3200 認が同時に行えます。 アップし、またひび割れ品の後工程への流出も防ぎます。 電源 VC-3200 VC-3200 VC-2200/3200 シグナルタワー プルアップ電源 NP-3331N30 プルアップ電源 プルアップ 電源 NP-3331N30 小型センサー 割れ検出 シグナル タワー ヘッドホン ヘッドホン シグナルタワー ヘッドホン ヘッドホン NP-3331N30 エンジンの出荷検査(ノッキング、異音検査) ステアリングポンプの異音検出 ビデオカメラ、デジタルカメラの異音検出 ベアリングの出荷検査 エンジンの出荷検査の一つに異音検査があります。単に異音といってもその要因は様々で構成 ハンドルをきった時の異音には、ステアリングポンプの異音や部品同士がこすれるときの振 ビデオカメラ、デジタルカメラの異音には内蔵モーターから発生するもの、 ベアリングの出荷検査ではキズの有無、異物混入、組み込みガタを 部品のアンバランスから発生するもの、電気的な音、ノッキング現象などがあります。現在の検査 動が考えられます。出荷検査は作業者がポンプを治具に取り付け、実際にハンドルをきっ 内部ギアの破損や異物混入、稼動部から発生するものなど様々です。 検査します。下図は本器を用いた検査の例です。従来のピーク値や は聴診棒を用いた作業者による聞き取りによるものが殆どです。異音ということからマイクロホン て、発生した音を聞き取り判断しています。本器は被測定物にセンサーを取り付け、振動から 出荷検査の場合、作業者が実際に製品を動かし聞き取りにより検査し 実効値に加え、ピーク/最大実効値ファクターによる計測が可能です を用いた音響判断が考えられますが作業環境の問題から難しく、本器を用い振動から検出する 検出しています。バンドパスフィルターで必要な振動を検出し、レベル判定することで定量的 ています。また「異音」ということからマイクロホンを用いた検査も考えら のでより小さなキズもより確実に捕らえることが可能となりました。 方法が取り入れられつつあります。バンドパスフィルターによる検出、レベル判定が定量的な判断 な判別が可能となり品質の安定に貢献します。またポンプの構造上、異音の発生するタイ れますが、防音箱を用意するなど設備にコストが掛かるという問題があり を可能とすると共に、ヘッドホン出力による聞き取り検査も同時に行えるため、従来の検査方法 ミングがあり、本器にゲート信号を用いて測定するタイミングをコントロールしています。 ます。本器は振動からこれらの異音成分を検出し定量的に判断します。 との比較(本当に異音を捕らえてレベル判定しているのか?)も容易に行えます。 VC-3200 VC-3 VC-3200 VC-2200/3200 200 シグナルタワー プルアップ電源 NP-3331N30 プルアップ プルアップ 電源 NP-3331N30 電源 外輪上の欠陥 NP-3331N30 小型センサー シグナルタワー ヘッドホン シグナルタワー ヘッドホン ヘッドホン 転動体上の欠陥 内輪上の欠陥 ドアミラー用アクチュエーターの異音検出 洗濯機の揺れ検査 小型ファンの出荷検査 ドアミラー用アクチュエーターの異音には、樹脂歯車の歯の「つぶれ」 洗濯機の揺れは製品の商品価値に大きく影響します。揺れの検査 小型ファンの出荷検査はその殆どが作業者の官能検査で行われています。定格回転でのガタや異音 や「欠け」によるもの、グリースへの異物の混入、モーターの自体の はセンサー、振動計といった機器を使用していますが、その判断は など、作業者の感覚に委ねられていますが、最近は工場の海外への移転などにより、安定した品質獲得 異音などがあります。これらの検査に活用していただけます。 作業者の目視によって行われています。本器の積分機能(オプション) のため定量的な判断が必要となっています。下図はファンのラジアル方向とスラスト方向にセンサーを を用いることで振幅値を直読できると同時に、自動判定も可能で 取り付け、ガタや異音を検出しレベル判定した例です。センサーのファンへの取り付けは治具を用いて押 す。作業コストの削減、安定した品質に貢献します。 し付ける方法、予め固定治具にセンサーを取り付ける方法などがあります。後者は治具に伝わった振動 シグナルタワー プルアップ VC-2200/3200 を検出する方法で、センサーを被測定物に押し付ける機構を作成するのが困難な場合に用いられます。 電源 VC-3200 VC-2200/3200 プルアップ 小型センサー 電源 小型センサー シグナルタワー ヘッドホン VC-3200 プルアップ 電源 ヘッドホン NP-3331N30 シグナルタワー ヘッドホン 10 11
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使用例2 VC-2200/3200シリーズ VC-2200/3200シリーズ 液晶セル(モニター)製造時の異常振動監視 ふるいの動作監視(化学プラント) 液晶セルの製造工程では電極の形成から液晶の注入まで微細な 粉体をふるいにかけるとき、目詰まりをおこすと粉体がたまり、ふるい 作業で、工程中に発生する振動は品質を大きく左右します。製品 の振動が小さくなります。一方、装置の設置やモーターに異常がある の出来具合は最終検査で実際に電源を入れるまで分からないこと と、振動値は大きくなります。本器は正常な動作の振動範囲にある が多く、製造時の歩留まりはコストに大きく影響します。本器を用い よう常に監視します。 機 械 の 異 常 動 作 監 視 て工程中の振動を監視することで、不良品の発生を未然に防ぐと 共に安定した品質に貢献します。 NP-3331N30 VC-2200/3200  製品加工中の異常振動(機械のビビリなど)は製品の仕上がり精度に大きく影響します。また製品の耐久試験におい ては異常振動が発生した場合、すぐに機械を停止しないと重大な損傷を受ける危険があります。このように機械の動作 VC-2200/3200 を監視し、異常動作時には機械を停止するといった操作が必要になります。  本機を使用することでこれらの監視が可能で、異常発生による出力されたコンパレーター出力を使用しコントロールする ことで、機械の緊急停止も可能です。 エンジンの耐久試験 ハブユニット(ベアリング)の耐久試験 ウェハー搬送システムの異常振動監視 拡散機のフィン折れ検知 エンジンのノッキング試験や耐久試験では試験中に異常振動が発 ベアリング耐久試験はベアリングに付加を加え長時間回転させて行っています。 半導体生産工場で、シリコンウェハーを収めたポットの行程間搬送と 拡散機は24時間稼動するなど、その使用状況は過酷です。特に拡 生した場合、その稼動を停止する必要があります。特に無人運転 破損状況の確認は一定時間以上稼動したのち取り出して目視しキズの有無を 各工程内の搬送中の異常振動は、ウェハーの破損につながります。 散機のフィンの折れは重大な事故につながります。本器を用い常 中に起こる異常や突発的な異常はシステムの重大な破損を引き 確認するか、稼動中の音や振動から判断しています。しかしこの試験は無人運転 本器は搬送中の振動を常時監視し、異常振動時には搬送を停止 時監視することで、磨耗による異常振動を早期に検知し事故を未 起こす恐れがあり、振動監視が不可欠です。本器は無人運転中の であることが多く、ベアリングの異常に気付かず試験機を破損することもあります。 するなどの制御に使用できます。また各工程中のウェハーの割れを 然に防ぐなど、予知保全にも貢献します。突発的な折れなどの非常 振動を常時監視し、異常振動が発生した場合NG信号を出力しま 本器を使用することでベアリングの振動を常時監視し、異常振動が発生した場 検知するなど、搬送以外で振動監視も可能です。 事態も振動の常時監視から早期の発見が期待できます。 すので、機械を緊急停止するなどの制御が可能です。 合NG信号を出力しますので、試験機を緊急停止するなどの制御が可能です。 VC-2200/3200 NP-3331N30 VC-3200 VC-2200/3200 プルアップ 電源 VC-3200 プルアップ プルアップ 電源 電源 NP-3331N30 NP-3331N30 シグナルタワー ヘッドホン シグナルタワー ヘッドホン NP-3331N30 ヘッドホン シグナルタワー トランスミッション(ギア)の耐久試験 ギア加工中の異常振動監視 ねじり試験機の材料の折れ検知 シリコンウェハー研磨による砥石のキャリア当たり検出 トランスミッションはその使用の過酷さから耐久試験が不可欠であ ギア加工時に発生する異常振動は不良品となる大きな原因です。 材料のねじれに対する耐久性を評価するために用いる機器として、 シリコンウェハー研磨において、キャリアと砥石が干渉してしまいキャリアを破損するケースが り、試験も高負荷で長時間稼動を行っています。内部ギアの破損、 異常振動の発生する原因には刃の磨耗やカケによるものや装置 ねじり試験機があります。この使用例は材料の折れ(クラックの発 あります。キャリア破損の修理には莫大な費用が掛かり、この当たり検出が大きな課題に ベアリングの破損は試験機の破壊にもつながるため、これらの異 そのものの異常があります。また加工されたギアは作業者の目視も 生)が生じたことを振動から検知したものです。振動センサーは固定 なっています。通常、研磨は時間管理されていますが、商品のバラツキにより予定よりも早 常を検知しシステムを緊急停止する必要があります。本器は内部ギ しくは専用の機械を用いてその出来具合を検査しますが、全数検 側チャックの軸受け近辺に設置しています。ロータ回転の振動とク く仕上がる場合もあり、必要以上に研磨を続けることでキャリア当たりが生じます。本器を ア、ベアリングの異常振動を検知しNG信号を出力しますので、試 査のため莫大な労力を要します。本器を用いバンドパスフィルターを ラック発生時の振動は現れる周波数帯域が異なりますので、本器 用い振動監視することで、キャリアと砥石の干渉を検知し破損を未然に防ぎます。 験機を緊急停止するなどの制御が可能です。 使用することで回転1次の異常(加工機のガタ)や刃の破損による のバンド可変処理機能を用いて振動監視します。 異常(高周波域)を同時に監視します。不良品の発生や流出を未 VC-3200 プルアップ 然に防ぐと共に全数検査が容易になるなどの品質の向上、労費の NP-3331N30 VC-3200 VC-3200 電源 削減に大きく貢献します。 VC-3200 プルアップ NP-3331N30 電源 プルアップ電源 プルアップ 電源 シグナルタワー ヘッドホン シグナルタワー NP-3331N30 ヘッドホン NP-3331N30 ヘッドホン ヘッドホン シグナルタワー シグナルタワー 12 13
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使用例3 VC-2200/3200シリーズ 使用例4 VC-2200/3200シリーズ 設 備 監 視 工 具 の 刃 折 れ・磨 耗 検 出  生産設備のベアリング、歯車等の異常を無人で把握、検出します。従来の設備診断は、定期的に作業員が軸受け箱  無人運転中の工作機械のドリル、バイト等の刃折れを検出。NCマシンなど、多量の部品加工では、そのほとんどが無 などの振動を測定し、振動値の変化からベアリング等の部品のメンテナンス時期を把握するなど、作業時間に多くの労 人運転化されています。この運転中にドリルの刃が折れるなどした場合、加工品は不良となり、再加工が必要となったり、 力が必要でした。また、突発的な異常発生時には、設備を破損するなどの事故を起こす恐れもあります。 最悪の場合には廃棄処分となることがあります。  振動コンパレーターは作業員に代わって、設備の振動を常時監視しますので、労費の削減、異常時の設備破損防止  本器は、刃折れ時の振動を検出し、機械を停止させることで、不良加工物の産出を最小限にできます。また、刃が摩耗 に役立ちます。また、バンド(周波数帯域)を任意に選択できますので、より設備診断に近い監視が可能です。 すると加工精度に影響しますので、摩耗による振動値の変化を監視することで、加工精度の向上に役立ちます。 モーター・ポンプの振動監視 圧延プラントの振動監視 ドリルの刃折れ検知 砥石の磨耗検出 設備のモーターの常時監視を行った例です。設備のベアリングなどの部品の交換 圧延プラントの常時振動監視を行います。作業者による定期的な 工作機械の刃の常時監視を行い、不具合(刃折れ、刃欠け等)を 部品の研磨における砥石の磨耗は、製品の仕上がり精度を悪くする は、ライン停止などの事故を未然に防ぐため、早めの交換を行っていました。また、 管理では防ぎきれない突発的な異常を即座に捕えることで、事故 検出します。不良加工品を減らし、品質の向上に役立ちます。 要因の一つです。現在は加工した回数、時間による管理がなされて 振動計を用いた定期的なチェックを行うなど、費用、労力面においても大きな負担 防止に役立ちます。後付けによる設置が可能ですので、小・中規模 おり、使える刃でも定期的なメンテナンスを行っております。しかし何ら となっていました。本器で監視することにより部品交換時期を正確に判断し、作業 の監視システムとしてご使用いただけます。 かの要因で異常磨耗した場合は、不良品となる恐れがあります。コス 時間の削減に貢献しました。また、突発的な故障による事故対策としても大きな役 VC-2200/3200 ト削減のため、刃の寿命まで効率良く使いたいなどの声も多くありま 割を果たすことができます。振動値の変化から設備の異常、部品の磨耗を検知し す。本器は磨耗により生じたアンバランスを振動から検知することが ます。数値管理とヘッドホンを使用し振動音の確認が同時に行えます。 NP-3331N30 できます。品質の向上や、メンテナンス費の削減などに貢献します。 VC-3200 VC-2200/3200 VC-2200/3200 NP-3331N30 NP-3331N30 プルアップ NP-3331N30 電源 シグナルタワー ヘッドホン 水車(ダム)のランナ、コーンの破損時の振動監視 工作機械の主軸の異常監視 繊維カッターの刃折れ検知 フィレットロール加工の刃欠け検知 水力発電の心臓部である水車の破損は発電効率の低下を引き起こ 工作機械の主軸を支えるベアリングの劣化は、部品の加工精度に大きく影 カッターの刃折れは繊維に刃が残ってしまうため、ロット毎に破棄するな エンジンの心臓部であるクランクシャフトの強度を決定付けるフィ すばかりか、その他の部位の破損の原因にもなります。異常を早期 響します。ベアリングのグリースアップなど、定期なメンテナンスを行っていても どその損害は大きく、刃折れ検知は不可欠です。現在は金属探知機な レットロール加工において、刃の欠けは部品の品質にも大きく影響 検知しメンテナンスすることが重要です。磨耗や破損は異常振動に その使用頻度により劣化時間は大きく左右されます。本器を使用し主軸の振 どで繊維に刃が混在していないかを監視しています。本器は刃折れを振 する(ガタ、異音の発生)ばかりか、強度不足による欠陥を引き起こ 現れるなど、振動を監視することで検知することができます。本器は振 動を監視することでベアリングの異常をいち早く検知します。加工中の振動 動から検知します。刃折れ時の異常振動を検知し警報を出力します。 す恐れもあります。本器を取り付けて、刃の欠けた衝撃振動を検出 動を常時監視すると共に、異常振動を検知し警報信号を出力します では切削による振動などの影響でベアリングの異常を上手く検出できない し、異常を検知することができます。加工中の振動から刃の欠けの ので事故を未然に防ぐなど、予知保全に貢献します。 ケースもあり、決まったタイミングの空転時に監視する手法がとられています。 VC-3200 衝撃振動を検知することが必要で、本器のバンド可変処理機能が NP-3331N30 重要となります。 VC-3200 NP-3331N30 VC-3200 プルアップ 電源 VC-2200/3200 NP-3331N30 VC-3200 NP-3331N30 シグナルタワー NP-3331N30 ヘッドホン ヘッドホン ヘッドホン 14 15
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表紙・表4_23年7月改版_04

価 格 VC-2200/3200シリーズ 本 体 検出器 型 名 品 名 価 格(税抜き) 型 名 品 名 価 格(税抜き) VC-2200 振動コンパレーター ¥198,000 NP-3331N30 プリアンプ内蔵型加速度検出器(TEDS対応) ¥88,000 VC-3200 高機能型振動コンパレーター ¥300,000 NP-3331B プリアンプ内蔵型加速度検出器 ¥75,000 オプション オプション装着 その他 型 名 品 名 価格(税抜き) VC-2200 VC-3200 型 名 品 名 価 格(税抜き) VC-0321 低周波数帯域フィルター ¥80,000 ー ○ NP-0021 ミニチュア/BNC変換コネクター ¥7,000 VC-0322 中間周波数帯域フィルター ¥80,000 ー ○ NP-0100 マグネットベース ¥14,000 VC-0323 高周波数帯域フィルター ¥80,000 ー ○ AX-5022B RS-232Cケーブル 2 m(PC接続用) ¥18,700 VC-0423 積分ソフトウェア ¥80,000 ○ ○ VC-0352 AC/DCコンバーターセット ¥23,000 NP-3331N30 / NP-3331B用信号ケーブル 型 名 長 さ 価 格(税抜き) NP-0143 5 m ¥23,000 NP-0144 10 m ¥35,000 NP-0146 20 m ¥44,000 NP-0148 30 m ¥58,000 JCSS校正サービス 計測器で測定された値の不確かさを保証するためには、計測器を適切な周期で校正する必要があります。校正された計測器を使用することではじめて得ら れた測定値の信頼性・安定性を高めることが出来ます。小野測器は、長年に渡る計測機器メーカーとしての経験とノウハウに加え、ISO 9001品質システム及び ISO/IEC 17025校正を行う能力に関する一般要求事項をベースとして、信頼性の高い、高度な校正サービスをご提供しています。 小野測器は2005年12月26日に計量法第143条の計量法校正事業者認定制度JCSS(Japan Calibration Service System)により独立行政法人 製品 評価技術基盤機構(NITE)から公的に認められた校正機関で、かつ国際MRAに対応していますので、ilac-MRAマークの付いた校正証明書を発行することが できます。校正は宇都宮テクニカル&プロダクトセンターで行っており、計測器メーカーではトップクラスの7区分での登録を有しています。 *JCSS校正サービスについての詳細は弊社HPをご参照ください。  https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/calibration.htm *ilac:International Laboratory Accreditation Cooperation JCSS校正対象製品 ・「音響・超音波」 (2005年12月) ・「振動加速度」 (2012年12月) ・「トルク」(校正範囲 :1~5,000 N・m) (2018年10月) ・「流量・流速」 (2014年11月) ・「電気(直流・低周波)」 (2015年6月) ・「速さ」 (2019年3月) ・「時間・周波数及び回転速度」(校正範囲 :0.5~100,000 r/min)(2020年12月) 株式会社小野測器品質保証ブロック品質保証 グループは国際MRA対応JCSS認定事業者 さらに小野測器のJCSS校正は、国際MRAに対応しておりますので、 です。JCSS 0170は当品質保証ブロック品質 ilac-MRAマークの付いた校正証明書を発行することができます。 保証グループの認定番号です。 ※ 一部に対応出来ない製品もございます。 お客様へのお願い  当社製品(役務を含む)を輸出または国外へ持出す際の注意について 当社製品(役務を含む)を輸出または国外へ持出す場合は、外為法(外国為替及び外国貿易法)の規定により、リスト規制該当品であれば、経済産業大臣へ輸出許可申請の手続きを 行ってください。また非該当品であれば、通関上何らかの書類が必要となります。尚、非該当品であってもキャッチオール規制に該当する場合は、経済産業大臣へ輸出許可申請が必要と なります。お問い合わせは、当社の最寄りの営業所または輸出管理担当窓口(電話045-476-9707)までご連絡ください。 ●記載事項は変更になる場合がありますので、ご注文の際はご確認ください。 注意 ●機器を正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に必ず「取扱説明書」をよくお読みください。 ●代理店・販売店 〒222-8507 神奈川県横浜市港北区新横浜3‒9‒3 TEL(. 045)935‒3888 お客様相談室 フリーダイヤル 0120-388841 受付時間 : 9:00~12:00/13:00~18:00(土・日・祝日を除く) 北 関 東(028)684‒2400 浜 松(053)462‒5611 九 州(092)432‒2335 埼 玉(048)474‒8311 中 部(0565)41‒3551 海 外(045)476-9725 首 都 圏(045)935-3838 関 西(06)6386‒3141 沼 津(055)988‒3738 広 島(082)246‒1777 ホームページアドレス https://www.onosokki.co.jp/ E‒mailアドレス webinfo@onosokki.co.jp *本カタログ記載の価格はすべて税抜き価格です。 CAT.NO.540-08 Printed in Japan( U()KO) ’23.7月改訂